300号に寄せて

ウェルスが300号を迎えた。編集長として農業取材を始めた2014年当時を思い出し、感慨深い。業界の知識に乏しく、飛び込んで学びに行かなければ読者に何も伝えることができないと自分に発破をかけていた。

取材を重ね、それまで知らなかった農業の重要性や可能性、オージー農家の素朴な優しさに気付かされ、オーストラリアの魅力を再発見できた。特にここ数年は、アジアとの貿易協定やTPPなどを背景に、食料安全保障という観点で、オーストラリア農業に対する関心が世界で確実に強まっていると感じる。

しかし、日本向けに情報発信を続けているものの、日本におけるオーストラリアの地位が、米国や中国と比べて依然低すぎることが嘆かわしい。同等に扱われて然るべきと思うが、メディアにも責任があるのだろう。今後もオーストラリアをはじめとしたオセアニア農業を積極的に発信していきたい。400号を迎える時、状況はどう変わっているだろうか。(葉羽)

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