第80品 ナナ・ナッツ(Nana Nuts)のBBQ味コーン

どことなく手作りを感じさせるパック
オーストラリアでスーパーに行きますと、必ずと言っていいほどさまざまな種類のナッツ売り場があるほど、ナッツは国民食のスナックとしてなじんでいます。さて、ニューサウスウェールズ(NSW)州内で200店以上展開するコンビニエンスストア、イージーマート(Ezymart)のシドニー市内のある店で、今回紹介する地場系ナッツブランド「ナナ・ナッツ(Nana Nuts)」という商品を見つけました。
アーモンドやカシューナッツなど、同ブランドのさまざまな商品群がありましたが、BBQ味のコーン(100グラム入り、写真)を試してみたところ、口に入れるなり明らかに羊肉スパイスが効いているのが分かり、中東諸国の人々が好むテイストになっています。値段は5豪ドル(1豪ドル=約87円、価格は調査当時)ですから、分量からするとやや高めです。
しかし、外装はご覧の通り地味なデザインで、いかにも手作りといった風で、裏の栄養表示は透明シールを貼ってあるに過ぎません。その製造表示を見ますと、オーストラリア国内で包装された(Packed In Australia)とありますが、原産国表示はありません。そこで、書かれているナナ・ナッツのホームページを見ますと、なんと「このサイトは安全ではありません」と表示され、閲覧できませんでした。
これはどういうことでしょうか。やじ馬の記者根性から、記載されていた番号に電話して聞いてみますと、典型的なインドなまりで、原産は米国だと説明されました。「御社の商品はほかのスーパーなどでは見ませんが、イージーマートとはどんな関係なのですか」との質問には「それはノーコメント」だそうです。余談ですが、筆者の好物のジャイアントコーンは、シドニーではなぜか評判が悪いので売られていないんだとか。(西嵐)
投稿者プロフィール
最新の投稿
ゼロから分かるサステナビリティー2025年8月22日第4回 生分解性包装が当たり前に?
FROM OCEANIA TO JAPAN2025年8月22日第512品 キャドバリーのデイリー・ミルク、フレドー&キャラメロコアラ
豪主要農畜産地域の降水量2025年8月22日豪主要農畜産地域の降水量 8月14日~20日
編集長コラム「オセアニア農業の歩み」2025年8月22日オセアニア農業の歩み「NZと豪の食卓事情」