Go beetroot
郊外に出掛けた。昼食を抜いていたので中途半端な時間に空腹を覚えた。見ると、ハンバーガー専門店がある。看板の「100%グラスフェッドビーフ(牧草飼育牛肉)」に引かれた。
先客はいなかった。茶髪の東洋人の店員に「シドニー」と名付けられたバーガーを注文した。価格は12豪ドル(約980円)。高いと思ったが、なにせ100%グラスフェッドだからと納得した。
注文を受けてから焼き始めるので時間がかかる。その間、ぼーっと立って待っていると、エキゾチックな風貌のグラマラスな女性店員が現れ、茶髪の店員と楽しげに話し始めた。奥では、黒人ラッパーのボディガードのような巨大な男と中東系と思われる若い男が調理しながら冗談を言い合っている。若い男はなぜか両腕に力こぶをつくって見せびらかしていた。
私はその時、自分はこの店内に居てはいけない人間だと強く感じた。外のベンチに腰掛け、かぶりついたハンバーガーのビートルートの甘さが身に染みた。(短吉)
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