オセアニア農業の歩み「広がる日本食、揺れる個人店」

今週のトップ記事では、日乃屋カレーのオーストラリア進出と、メルボルンで相次ぐ日本発の外食チェーンの出店を取り上げました。筆者が住むメルボルン北部のブランズウィックにも複数のラーメン店があり、競争の激しさを身近に感じます。

近所の個人経営のラーメン店では、「メルボルンは日系チェーンの開店が多く、競争が加速している」との不安の声も聞かれました。日本食が定着し、消費者の選択肢が広がる一方、知名度や資本力のあるチェーンと競う個人店には厳しい環境になりつつあるようです。

ただ、チェーン店の進出によって日本食そのものの認知度がさらに高まり、これまで日本食になじみのなかった層を呼び込むなど、市場全体の裾野が広がる面もあります。

もう1つ、飲食店を巡る変化として注目したいニュースが、10月から始まったカード決済のサーチャージ禁止です。カード決済端末を利用すれば店側には引き続き手数料が発生するため、小規模な飲食店では、客に現金払いや銀行振り込みを案内するケースも出ています。ただ、銀行振り込みでは入金確認に時間がかかったり、振込先や金額を間違えたりするなど、支払いを巡るトラブルも懸念されます。

値上げに踏み切る店もある中、客離れを避けたい個人店が対応に苦慮している様子からは、制度変更を巡る現場の戸惑いが伝わってきます。(本田歩)

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ウェルス編集部

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