オセアニア農業の歩み「理想的な市場」

日本から新進気鋭のアグリテックのスタートアップ企業7社が今週、オーストラリアを訪問しました

取材して感じたのは、来豪目的の変化です。

日本からはこれまでも、農業関係者が頻繁に来豪していましたが、その多くは農産物を輸入する買い手としての訪問です。買い付けや品質確認が目的でした。

しかし今回の一行は、各社が誇る技術やモデルをオーストラリア市場で販売・展開することが目的です。

実際にオーストラリアでは、干ばつや洪水など気象条件の振れ幅が大きく、農業は気象の変化に対応し、生産の一貫性を保つことが何より重要視されます。また環境意識も高まり、持続可能性に配慮した生産も求められていることから、日本企業が得意とするきめ細かいテクノロジーによる一貫性の確保や付加価値、品質向上への需要はますます高まっています。

オーストラリアは売る側と買う側の意向がマッチしたマーケットと言えるでしょう。

双方の課題を共有しながら解決策を育むことができれば、単なる売り買いの相手としてだけではなく、市況に左右されない長期的な共存共栄が可能になると、大きな期待を感じています。(湖城修一)

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ウェルス編集部

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