いつものアレ
欧米人は毎日同じものを食べるのに抵抗がないようで、特に朝食は同じカフェで同じものを注文する人が多い。店側もそのつもりで、数日連続で通えば、すぐに顔と名前、注文を覚えてくれる。次からはテークアウトの列に並んだ途端、「いつもの」が出てくるようになる。
忙しい朝に立ち寄るカフェでお決まりのコーヒーがすっと出てくるというのは「常連認定」されたようでなんだかうれしい。が、気分屋の筆者には弊害もある。「今日はエキストラショットにして気合を入れよう」「暑いからアイスコーヒーにしよう」などと思っていても、「ハイ!」と言った瞬間にスタッフがすでにいつもの「アーモンドミルクラテ」の準備を始めている。一言伝えて変えてもらえばいいだけなのだが、それもなんだか申し訳ない。
まあいいか、と結局毎朝同じコーヒーを飲む羽目になり、意図せずオーストラリアナイズされていたことに気づいた。(猫山)
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