年末商戦

オーストラリアの10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比4.9%と減速したが、食品・飲料だけを見ると同5.3%と5%を超えている。

比較サイト運営ファインダーによると、今年のクリスマス時期の飲食費やプレゼント、旅費を含む出費は、1人当たり平均1,479豪ドル(1豪ドル=約97円)で、前年を約10%上回る見込みだそうだ。

慈善団体フードバンクによれば、生活費の上昇を受け、クリスマス時期に向けて食料支援に対する需要がこれまでないほど増しており、一部では例年比で200%増を示している。特に、仕事を持つ人々の需要が高まっているという。

スーパーマーケットに行くと、陳列棚の最低価格の商品からなくなっているのが分かる。バゲットを安売りしていたので1本買おうと思ったら、前にいた男性が3本すべて買い占めてしまった。国民が生活費危機に見舞われる中、今年の年末商戦はスーパーの店内でも激しい戦いが繰り広げられそうだ。(城一)

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