第251品 Koji and coの味噌
今回はメルボルンの食品メーカー、Koji and co(コウジアンドコー)の味噌を紹介します。
同社は麹(こうじ)・味噌といった日本の伝統的な発酵食品を、日本古来の方法で製造、販売しています。種麹だけは鹿児島からの輸入ですが、そのほかはすべて厳選したローカル産の原材料を利用、例えば塩はピンクレイクソルトという、ビクトリア州にある塩湖で、先住民たちが古くから使っていた貴重な塩を使っています。
同社の飯田冴子社長は、食物アレルギーのある息子のために発酵食品を調べた時に、「腸内環境を整えることが健康な免疫システムを維持するカギになる」と気付き、それをオーストラリアに広めるべく会社を設立したと語ります。ただ、日本の発酵食品をオーストラリアで正式に販売できるまでは、数多くの困難があったそう。キムチなどはすでに食品規定があります。しかし味噌に関しては自らが動き、自治体や食品安全当局を動かし、一つ一つの条件をクリアし、ようやく販売にこぎ着けました。2014年と19年に日本で100年続く老舗種麹蔵で修行した飯田社長、今後は全国への展開や、ハイエンドレストランで食材としての利用促進を目指しています。
同社の主力商品は、ビクトリア州で豊富に採れるPearl barleyを使った「麦味噌」、ひよこ豆をつかった「ひよこ豆味噌」など。1瓶15豪ドル(1豪ドル=75円)から。https://kojiandco.com.au/で通販も。(尋助)
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