第213品 フォーン・トゥエンティーのミートパイ

食べる時はラグビー同様にスピードが大事

日本でのラグビーワールドカップが盛り上がるのに合わせ、今回はラグビーの代名詞とも言われるフォーン・トゥエンティー(FOUR’N TWENTY)のミートパイを取り上げます。

オーストラリアの家庭用ミートパイと言えば、同ブランドの赤と黄色のパッケージが目に浮かびます。1947年にLTマクルーア氏がメルボルン郊外のベンディゴで焼き始めたパイがその始まり。開店後すぐ近所中においしいという噂が広まり、店は大賑わいだったとか。手狭になったベンディゴから出て、大きな店を出す時に、彼には目算があったそうです。それがラグビー場です。シーズン毎にファンがたくさん詰めかける場所、メルボルン・ショー・グラウンドに大きな店を出しました。冬の観戦には熱々のミートパイがぴったり、という販売戦略が大当たり、瞬く間に会社は急成長、郊外に工場を設立、全国へ製品を届ける体制ができました。今では1時間に5万個のミートパイを製造する体制になっているとか。

オーストラリアの国民1人当たりのミートパイ消費量は、年間12個以上、2003年には当時のニューサウスウェールズ州のボブ・カー首相がミートパイを国民食と位置づけました。

ゆっくり味わっていると、とろっとした甘辛のひき肉が垂れてくるので要注意。(尋助)

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