When you win, you actually lose.

シドニー郊外の串焼きビュッフェの店に行った。店名に「Kushi」と入っていたので、日本の串焼き料理を連想したが、いわゆる「Auto-Rotating Skewers Charcoal Barbecue(自動串回転式炭火焼き料理)」の店だった。

この手の店は初めてだったので最初は勝手が分からなかったが、好みの串を選んで串焼き器の上に載せるだけ。これは便利、と思ったが、自動回転でムラなく焼く方式なので、焼き上がるまでに結構な時間がかかる。何しろ時間制限ありの食べ放題。このままでは負け必至だ。

そこで考えたのが、串を自動回転させないよう所定のくぼみの位置から外し、串焼き器の外枠に置いて固定させる方式だ。つまり「自動串回転式炭火焼き無回転焼き方式」である。

この方式が奏功し、通常よりも早い時間で焼き上げることができた。ただ、逆に焦がすことが多く、味覚的にはややマイナス面もあった。痛み分けの戦いだった。(城一)

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