編集後記・湖城の窓から- vol.450

【編集後記】

わが家の家電が次々と不調をきたしたのは、不要不急の外出をしたくないときでした。冷蔵庫の扉が閉まりにくくなったと思ったら、掃除機が途中で突如停止、パソコンは日に日に動作が遅くなっていきます。そういえば引越しの際にほとんどの家電を新調してはや6年。一斉に寿命が来たのかもしれません。(花坊)

わが身体が次々と不調をきたしたのは、突然でした。公園をジョギングした後、急に意識を失って倒れてしまいました。後頭部を強く打ってサングラスが飛んでいったそうです。そういえば前日に娘と50 メートル競争を5本くらい本気でやっていました。一斉に溜まっていた疲れが出たのかもしれません。(西嵐)

わが頭髪が次々と不調をきたしたのは、たしか四十路に入った頃でした。学生時代は剛毛で知られ、生きのいい頭髪は切ってもしばらくはモゾモゾと動いていたくらいです。そういえばてっぺんの頼りなさに気が付いたのは、バスの車内モニターでしたか。一斉に毛根エネルギーが解放されて飛び散ったのかもしれません。(尋助)

【湖城の窓から】

豪中間の緊張が貿易に波及してきました。豪産大麦に80%も課税する理由に中国は、豪州政府の農家への補助金を挙げていますが、これには違和感があります。というのもオーストラリアの生産者は常日ごろ、「競合国は政府補助金によって競争力を上げている。それに引き替え豪政府は・・・」と恨み混じりのコメントをしているからです。

経済協力開発機構(OECD)農業助成金データをみると案の定、豪州農家の収入のうち、政府の支援はわずか2.5%。その内容も研究開発などで農業生産そのものに対する補助はわずかです。逆に中国政府による農家への支援金は14.3%も。

かつては豪州も農業を保護していましたが、80年代以降市場志向に転換、生産性の低い農家の廃業を政策目標にするという極端なことまでやりました。そんな豪州政府に対して補助を理由に物言いをつける。的外れだと思いますが、それを通そうとするのが中国式やり方なのでしょう。ちなみに日本の農家への政府支援は46%と破格です。(ウェルス編集長)

【ウェルスのトリビア ~今週の紙面から~】

7月5日に発効するオーストラリアとインドネシアの包括的経済連携協定。発効後オーストラリアからの輸出牛肉の関税は何%になるでしょうか?(答えは記事中に)