地声人語・湖城の窓から- vol.551

【地声人語】

キッチン用品に目がありません。食器集めはひと段落し、先週は卓上コンロを買いました。すき焼きや鍋料理で大活躍しています。たこ焼きの鉄板を使用すると、自宅でたこ焼き屋台が可能になりました。毎日どこかしらからベランダでのバーベキューのにおいが漂う集合住宅ですが、わが家はたこ焼きのにおいを漂させようかと思います。(弥生)

日曜大工用具に目がありません。オーストラリアは多くの人が自分で住宅を修繕したりするので、必然的にハードウェアショップが大流行ですが、こちらもその1人です。今では電動工具類一式から材木切断機から何から何まで揃えており、何でもござれです。引退後は個人で修理を請け負う事業主になろうかと思います。(西嵐)

文房具に目がありません。横向きに針が出るホチキスとか、ペンとして使えるコンパスとか、アイディアに驚嘆します。でもこれらはみんな日本製。量販店オフィスワークスは質実剛健なものしかないし、ファンシーな店には入りにくいし。最近はデジタルで使う機会も減っていますが、帰国時に大量購入してデスクに並べようかと思います。(尋助)

【湖城の窓から】

「サステナビリティの次」

今週号の「アグリ&フードTECH最前線」では、「リジェネラティブ農業」で実績を積むVRMバイオロジックを取り上げました。リジェネラティブ農業とは環境再生型農業とも呼ばれ、その名の通り農業を営みながら自然環境をより良く再生させることを目指すものです。

似た考え方に「サステナビリティ(持続可能性)」があります。従来の輪作や不耕起栽培など、土壌への刺激をなるべく減らした農法はサステナビリティを追求する一つの方法ですが、これはあくまでも「環境を悪化させない」ことを主眼に置きます。「リジェネラティブ」はそれを一歩進め、根本的な問題を解決し「環境を再生、改善する」ことを目的とします。突き詰めると「人間の活動を自然のサイクルの中に位置づける」なんて、少し宗教じみた話にもなってしまいますが、ここはシンプルに「経済活動をしつつより良い環境を作りあげる」と考えてよいと思います。

自然に直接作用する農業だけでなく、徐々に普通の企業の活動にもそのコンセプトが取り入れられ始めています。今後より注目される考え方になるかもしれません。

なお、「リジェネラティブ農業」は読者の方からリクエストをいただいたものです。今後も本誌で取り上げてほしい題材がありましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。(編集長)

【ウェルスのトリビア 〜今週の紙面から〜】

NZのリンゴとナシの業界が、2050年までに農薬不使用を目指しています。農薬の代替品として使われる有力な候補とされているのは、天然由来の何でしょうか?(答えは記事中に)