地声人語・湖城の窓から- vol.507
【地声人語】
よく知る友人からの結婚報告が相次いでいます。一生独身宣言をしていた友人らが、今月に入って3人も結婚しました。中には、昨年からの新型コロナの流行をきっかけに老後の独り身を案じ、出会いから1年足らずでゴールインした友人も。結婚式を挙げられないことが気の毒ではありますが、ジューンブライドの言い伝え通り、友人達が幸せになることを願ってやみません。(百芍)
よく知る日本の加工食品がオーストラリアで販売される例が相次いでいます。一生かかってもOZには理解されないだろうと思っていた、愛すべき日本の食品が食べられるのは嬉しいものです。地元の信州そばや漬け物のほか、大福もある。先日は「ししゃも」を見つけて驚喜しました。幸せになる日本食を、世界が理解することを願ってやみません。(西嵐)
よく知らない会社からの郵便物が相次いでいます。一生住むかもしれないと購入したわが家ですが、前の住人がいろいろ悪さをしたらしく、督促状のようなものも届きます。差出人が証券取引委員会というのもあったりして、一体何をやらかしたんだろうと思っていたら、先日はとうとう警察もやって来ました。見知らぬ人ですが、幸せな人生を送っていることを願ってやみません。(尋助)
【湖城の窓から】
「お手並み拝見」
与党自由党と連立を組む国民党が今週、前党首のバーナビー・ジョイス氏を新党首に選出しました。ジョイス氏は2018年2月、スキャンダルにより失脚しましたが、新党首に復帰し副首相にも就任しました。
ジョイス氏といえば、失脚前は農業相としても実績を残しています。連邦予算で内陸貨物鉄道向けの出資を盛り込んだほか、全国のインフラの拡充を目的とした融資制度も創設しました。一方で生体羊の輸出禁止を求める運動は「狂信者」によると発言したり、キリン傘下のライオン・デアリー・アンド・ドリンクスを中国の蒙牛乳業が買収したことを「中国のこそこそした買収」と表現するなど物議を醸しました。また同氏が主導したマレーダーリング水系の灌漑割当協定では、一部の業者が極端に有利な待遇を受けているという批判が持ち上がったほか、5年間の在任期間中、ビクトリア州農業者連盟はしばしば同相に無視されたとしています。
今回のジョイス氏の復活に関し、全国農業者連盟(NFF)は「(前任の)マコーマック氏の貢献に感謝し、ジョイス氏の農業の支援に期待する」とだけツイッターでコメント、ほかの農業団体は沈黙したままです。同氏が反対する二酸化炭素(CO2)排出量ネットゼロ政策は農業とも密接な関係がありますが、物議を醸す党首だけに本当に農業のために働いてくれるのか、各団体ともまずは様子見のようです。(編集長)
【ウェルスのトリビア ~今週の紙面から~】
ニュージーランド政府は、来年度の第一次産業の輸出高が過去最高)に達するとの見込みを発表しました。3つのセクターへの強い需要がその背景ですが、その3つとは、酪農と青果と、あと一つは何でしょうか?(答えは記事中に)