地声人語 - vol.708
■天気の日が増えたので、空を見上げながら歩いていました。ふと足下に目をやると、新鮮な犬の糞を踏んでいました。隣にいたおじさんにも苦笑いされました。爽やかな朝の気分が、一瞬で吹き飛んでしまいました。そんな1日の始まりもたまにはあるものです。(幸風)
■曇りの日が増えたので、猫背で考え事をしながら歩いていました。ふと空に目をやると、太陽は雲に隠れて出てこない。「ひとつ、ふたつ…」と歌を唱えると天照大神が顔を出す、そんな神話を思い出して思わず背筋を伸ばしていました。そんな気分もあるものです。(西嵐)
■雨の日が増えたので、傘に視界が遮られながら歩いていました。ふと前に目をやると、信号が赤になっていました。交通量が多いシドニー中央商業地区(CBD)で、道路を途中まで横切っていたので、背筋が凍りました。そんな通勤もたまにはあるものです。(鮎子)