編集後記・湖城の窓から- vol.432

【編集後記】

オーストラリアで友人の結婚式に出ました。式自体は15分で終わり、その後のレストランでの会食も新郎のスピーチがあるだけのシンプルな内容でした。余興や挨拶だらけの忙しい日本式とは違い、新郎新婦はご飯を食べながら参加者と雑談して楽しそうな様子が、オージー式もいいなあと感心しました。(花坊)

オーストラリアで植物園を歩くと、たまに人前式の結婚式が開かれています。緑と花の中で、新郎新婦の向こうにはバイオリン奏者が4人演奏しており、いい雰囲気です。最近は日本でも人前式が増えていると思いますが、広々とした場所で、見知らぬ人にも幸せな様子を見てもらえるオージー式もいいなあと感じました。(欣達)

オーストラリアでクリスマスパーティーに参加しました。ドレスコードがあり、礼服に蝶ネクタイで参加すると、あたかも結婚式の司会者みたいと評判でした。パーティーの方は大いに盛り上がり、会場を出るともう朝。ゴミ収集車が廻る時間でした。あのメカニカルなロボット・アームで天上高くゴミ箱が舞い上がるオージー式もいいなあと思いました。(尋助)

【湖城の窓から】

今週は最終号恒例のオセアニア重大ニュースを取り上げました。今年最大のニュースは、やはり干ばつ。水不足に起因する生産減が生産者を苦しめ、生産コスト高が食品小売価格の値上げにつながり、消費者にも影響を及ぼしました。

ただ、今回取り上げたもののほかに、今年ぜひとも挙げておきたいトレンドがもう一つあります。それはビーガンやベジタリアンといった菜食主義の浸透と、植物由来食品の発達です。今やオーストラリアの菜食主義者数は250万人と、総人口の約1割を占めるそうです。NZは10.3%になるという調査もあります。今や菜食主義は稀なものではなく多数の消費者に受け入れられた、主流の食文化の一つと見るべきなのでしょう。また植物由来タンパク質の関連事業を手掛ける食品企業も、枚挙に暇がありませんでした。これを今年の番外としておきます。

今年もご愛読いただきありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。(ウェルス編集長)

【ウェルスのトリビア ~今週の紙面から~】

オーストラリアの青果に対する需要が高まっている国は、日本と中国ともう一国あります。どこの国でしょうか? (答えはこちら