編集後記・湖城の窓から- vol.426
【編集後記】
毎朝起きて天気予報を見るのがほとんど日課になっています。オーストラリアの気温や天気は変りやすいので、それに合わせた服装が必要だからです。天気をみるのが癖になってしまい、ある日ふと天気を検索してみると、現在シドニーはトルネード中の文字が。思わず目を疑ったのは言うまでもありません。(花坊)
毎朝立ち寄る路上のフルーツ店の店員とほとんど知り合いになっています。ある日、日本のリンゴはどういうものかと聞くので、豪州産と比べて少し大振りで蜜が入っているものがあり、非常においしいと言って、その場で検索して蜜のあるリンゴを見せてあげました。目を丸くしていたのは言うまでもありません。(西嵐)
毎朝トマトジュースを飲むことを始めました。水分をたくさん取るのが血圧に良いと言われたからです。水じゃ味気ないし、牛乳では通勤中にお腹を下すかもしれない。その点トマトジュースは心配ないし、まさに血圧低下の効果もあるそう。豪州の朝の定番飲料Up&Goなんて、目もくれなかったのは言うまでもありません。(尋助)
【湖城の窓から】
収穫率の高い小麦の品種が開発されたという記事で、オーストラリアの製粉業界の関係者が、「小麦粉は農産品だ」と強調していたことを思い出しました。輸出先としての日本の品質基準に話が及んだ時です。彼は、日本が輸入を許可する基準は相当高く、まるで工業基準を適応しているようだと言いたかった訳です。農産品であれば環境の違いなどから、品質に幅が出るのは当然で、豪州では受け入れられるレベルでも日本でははじかれると。
他方、ある日本の果物バイヤーは、豪州産野菜を買い付ける場合にこれまでの糖度だけでなく、アシッド(酸)の含有量も検討すると言います。うまみやコクが出るとか。
どちらもその要求の背景は、日本の消費者が高いレベルを求めるからだそうです。しかし、耳が痛いことに、その豪生産者が言うには、日本の業者は手間が掛かる要求をする割には、価格の下げ圧力も厳しいと。その会社、結局日本への輸出はやめ、東南アジアに注力することになりました。(ウェルス編集長)
【ウェルスのトリビア ~今週の紙面から~】
オーストラリアにとって2番目に大きな生体牛の輸出先であるベトナムへ輸出を目論んでいるライバルが出現しました。さて、早ければ年内にもベトナムへ生体牛輸出を始めると見られる国は、一体どこでしょうか?(答えはこちら)