地声人語 - vol.748

バスの中でワイヤレスイヤホンを使いながら、ルンルン気分で帰路を過ごしていた。家に着いてほっと一息つき、イヤホンを外したところで、ケースがないことに気づいた。たぶん座席だ。だがバスはもう遠くへ行っているだろう。私は家に着いたが、このイヤホンに帰る家はもうない。(有梨)

プールの中でフローティングリングに乗りながら、モンモン気分で瞑想していた。これはジムでよくやる習慣だ。しかしこれをすると時々時間を忘れる。はっと気が付くと、もう30分も経っており、身体全体が冷えていた。私は心が静まったが、おそらく続けられる体力はもうない。(西嵐)

カフェの中でアフタヌーンティーを楽しみながら、セレブ気分で談笑していた。旧友との話はすぐに盛り上がり、時間を忘れて話し込んだ。制限時間終了まで後10分のところで、高級な紅茶が飲み放題だということを思い出し、急いで大量に注文した。私は損しなそうだが、優雅な気品はもうない。(鮎子)