地声人語・湖城の窓から- vol.502
【地声人語】
物の買い換え加減が分かりません。新卒入社時に買った名刺入れを15 年以上も使っており、多少くたびれてはいますが、革だしまだ使えると思ってしまいます。財布も10 年以上使っており、同様にくたびれていても風格が出てきたと思ってしまいます。今度、気のおけない友人にそれぞれ見せてみて率直にどういう印象を持つか聞いてみるつもりです。友人の意見か、自分の感性か。それはそれで迷います。(花坊)
食事の量の加減が分かりません。高校や大学生の頃は部活の後で牛丼とラーメンをはしごしていましたが、全然平気でしたし、太りもしませんでした。ところが齢(よわい)を重ねるにつれ、徐々に代謝が減り、夜に普通に食べてしまうと確実に体重が増えるので、朝ベルトが入らないことも。さらに毎回の食事を抑え気味にせねばならなくなりました。うまい食事か、適正体重か。それはそれで迷います。(西嵐)
シャワーのお湯の量の加減が分かりません。日本ではあまり気にしませんでしたが、シドニーではわが子らが水の大切さを学校で学んでからが大変。出しすぎ、勿体ない、シャワーは3分で終わらせるように、と言われること毎回。加えて歯磨きのうがいの時まで注意されるように。水の大切さを学んだ子どもの意見か、日本からの習慣を貫くか。それはそれで迷います。(尋助)
【湖城の窓から】
「自然の摂理」
ニューサウスウェールズ州を中心とした東部州で、大量発生したネズミの被害がより深刻になっています。弊誌で第一報を報じたのが2月。翌3月中旬の大雨と洪水で、大量のネズミが溺死したという声も聞かれましたがここに来てさらに悪化したようです。
ネズミの被害といえば、穀物が思い浮かびます。しかしほかにも倉庫に保管中の羊毛で巣を作るといった被害もあり、その影響は多方面にわたり、衛生問題にもなります。ニューサウスウェールズ州の農業団体は、州政府に支援を求めました。
東部州ではこれまで、記録的な干ばつが発生していました。研究者によると干ばつ後にネズミが大量発生する現象は、よく見られるとか。餌や水が豊富になり繁殖に適した環境になるまでじっと堪えていたのでしょう。
オーストラリアの干ばつとその回復は、意外なところにも影響を及ぼしています。(編集長)
【ウェルスのトリビア ~今週の紙面から~】
でんぷん質をほぼ含まず、タンパク質が豊富で低脂肪、グルテンフリーで次のスーパーフードといわれるルピナス。健康面の利点はコレステロール値の低下と血糖管理、あと一つは何を改善すると言われているでしょうか?(答えは記事中に)