第38回 海外でもおいしく!手作りちらし寿司のアイデア
新年最初の「パースで暮らす」です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
オーストラリアでも「日本食」は人気です。特に寿司はこちらでも有名で、「SUSHI」という英語になっているほどです。高級な日本食レストランはもちろんのこと、ショッピングセンターのフードコートにも、必ず1軒はSUSHIを扱っているお店があります。今回は、海外でもおいしい寿司を手作りするため、オーストラリアで簡単に手に入る材料を使った「ちらし寿司」のアイデアをご紹介します。
■酢飯の材料は?
酢飯が作れれば、好きな具を巻いてのり巻きにしたり、子どもの誕生日や「ひな祭り」「子どもの日」には手巻き寿司にしたりと、色々アレンジが可能で、知っておくととても便利です。
酢飯の作り方はシンプルですが、寿司の仕上がりに大きく影響するものなので、ひとつひとつの材料の選び方が大切です。
コメは、オーストラリア国内で栽培されたコシヒカリやスシライスを使います。日本のお米と同様、炊くと粘り気が出て柔らかく、日本人にとって親しみのある「ごはん」になります。特にコシヒカリは、日本食や寿司に最適なプレミアムライスとして生産されており、仕上がりもふっくらと炊きあがります。海外で一般的なlong grain(長粒)やmedium grain(中粒)は、炊いてもポロポロとして粘りがないので、洋食に向いています。
酢飯に使うお酢は、我が家では、パースでよく売られているホワイトモルトビネガーを使用しています。大麦を原料に、オークの樽で醸造したものだそうで、風味は穀物酢に近い感覚です。酸味が若干強いと感じることがあるので、軽く火を通して味をなじませて使います。砂糖は、ローシュガーを使います。色がきつくなく、甘みも白砂糖よりまろやかです。
最後に、コメは水分をたくさん吸うので、ナチュラルスプリングウォーターなど、飲んでおいしい水を使ってご飯を炊くと、酢飯がグレードアップします。
■ちらし寿司の具アイデア
酢飯ができたら、好みの具をトッピングするだけで、ちらし寿司に早変わりです。
まずは、卵を薄く焼いて錦糸卵にします。人参は5ミリメートル程の厚さに輪切りにし、クッキー型で花型に抜きます。小鍋に入れて、ひたひたの水を入れ、塩を少々。ふたをして8~10分、弱火で柔らかくなるまで煮ます。煮崩れに注意して下さい。
さやえんどう(Snow pea)は、ヘタと両脇の筋を取り、塩を少々入れた熱湯で軽く茹で、冷めたら斜めに千切りにします。えびは殻のまま熱湯で茹で、身の色が赤く変わって浮いてきたら、頭と尾を取り殻をむき、縦半分に切ります。
また食べる直前に、いりごまや千切りの海苔を散らしてもよいです。
パースでは、タスマニアサーモンやヒラマサなど、オーストラリアで採れた魚の刺身を買うことができます。「SASHIMI grade」と表示されていれば、生食が可能ということです。また、西オーストラリア産のタコやホタテなどが購入できる時もあります。新鮮な魚介の素材が手に入ったときは、本格的な海鮮ちらしもおいしそうですね。
投稿者プロフィール
- 1973 年東京生まれ。2013 年から西オーストラリア州・パースに在住。夫、ハイスクールに通う長女、プライマリースクールに通う長男の4人家族。日本と異なる生活に試行錯誤するうちに、オーストラリアの豊かな食事情に興味を持つようになる。オーストラリアのローカル食材を使って日本人が手軽に楽しめる家庭料理を研究中。レシピをブログ「パースで手作りざんまい(http://perth-zanmai.com/)」で公開している。
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