芽キャベツの幻想
日本では使う機会がなかったが、当地では頻繁にセールをしているので使うようになった食材のひとつに「芽キャベツ」がある。最初は英語名(Brussels sprouts)すら知らずにセルフレジでCabbageの「C」の欄を必死に探してしまうほど馴染みがなかったが、今ではスムーズに会計を済ますことができ、レシピも増えた。
芽キャベツのことはもう何でも知っているつもりでいたが、いつもばら売りで買っていた自分は、初めて目にする「本来の姿」に衝撃を受けた。ブドウのように房になって連なるその姿は、遠目に見ると巨大なワサビ?緑色のクロカンブッシュ?集合体が苦手な人は鳥肌モノだ。一粒一粒が大きいため、それを支える茎も太く逞しい。コロコロしててかわいらしい野菜なので、何となく畑でも愛らしい育ち方をしていると思っていたが、その幻想は一瞬で崩れ去った。
魚が切り身の状態で泳いでいると思っている人がいる、などの笑い話は他人事だと思っていたが、自分も案外同類だったようだ。(松子)
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