ビール瓶の開け方
パプアニューギニアにいた時によく飲んだ瓶ビールは、栓抜きが必要だった。日本人とビールを飲む時は、誰かが必ず栓抜きか栓抜き付きの十徳ナイフを持っていた。
ドイツ人の友人は栓抜きを持ち歩かず、手持ちのライターで開けた。てこの原理を利用して見事にビールをぽんぽんと連続して開ける姿に感心したものだ。一方、パプアの人々と飲む場合、栓抜き派とライター派に加え、歯を使って開ける者もいた。虫歯治療の結果、差し歯が多い自分にはとても考えられない方法だが、何事もなくビール瓶の王冠をかむようにしてビールを開ける様子にはいつも驚いていた。
オーストラリアに戻り、瓶ビールの多くが王冠を手でひねれば飲めるものだった。これはこれで便利だとあらためて思った。ただ、不便でも、栓抜きやライター、そして歯で王冠を開ける姿を見ることで、「ビールを飲む」というあらたまった気持ちを感じていたので、少し寂しい気もする。(頼徳)
投稿者プロフィール
最新の投稿
- トップ記事2024年11月22日豪の牛群、4年ぶり縮小局面に 供給確保が困難に?
- 酪農2024年11月22日注目集まる「スマートカラー」システム タスマニア州の酪農現場リポート(上)
- 企画・特集2024年11月22日第475品 プディングス・オン・ザ・リッツのブラウニーミックス
- 豪・NZ主要農畜産地域の降水量2024年11月22日豪・NZ主要農畜産地域の降水量 11月14日~20日