「シーウィード・ティー」
近所の知人にお茶に招かれた。あるじに「コンブチャは好きか?」と聞かれ、「はい」と答えると、出てきたのは発泡性の発酵飲料「Kombucha」の方だった。オーストラリアでも健康志向の高まりから、人気急上昇中だ。あるじは最近、転職し、コンブチャのマーケティングをしているとのこと。「日本にもコンブチャがあるんですよ。シーウィード・ティーという意味ですけど」と説明すると、不思議そうな顔をしていた。
調べてみると、コンブチャとは日本でも1970年代に大流行した「紅茶キノコ」のことだった。そういえば母親も紅茶キノコを育てていたな。
だが、なぜKombuchaというのか。アメリカン・ヘリテージ・ディクショナリーのウェブ版では「おそらく、日本の昆布茶から来ている」と書いてあったので驚いた。紅茶キノコのゼラチン質を、英語を母語とする人が海草と勘違いしたのではないかとある。怪しい説だが、自分の説明もまったくの間違いではなかったかもしれない。(城一)
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