ピーナツバターとの戦い
朝早くに郊外へ行く用事があり出掛けたが、思いのほか早く到着してしまった。バスが時間通りに来ることはまずないと踏んで朝食抜きで早く出発したが、結局予定時間の30分前に到着。周囲は小さなオーガニックカフェが一軒あるだけでほかは見事に住宅街。小腹がすいたので、そのカフェで一番安いピーナツバタートーストを頼むことにした。
「一番安い」とは言ったものの、10センチ四方にも満たないトーストが2枚だけで9・50豪ドル(1豪ドル=約78円)と強気の価格設定。たっぷりと塗られたオーガニックのピーナツバターはさぞ美味だろうと一口かじると…まさかの無味だった。甘くもなければ塩気もない、おまけに非常に粘り気が強く、歯茎の奥に入り込み口内の水分を奪っていく。例えるならば、きな粉風味の歯磨き粉を口の中に塗りたくられた感覚だ。
「濃厚だから、サイズは小さくても満腹になるし、腹持ちもいいわよ」と笑顔で勧めてくれた店員さんの言葉通り、強烈なピーナツの風味はその後一日中口の中から消えてくれなかった。(松子)
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