羊肉陰謀説
オーストラリアに住んでいて、おいしいのにどうして日本で普及しないのかと思う食材の一つに子羊(ラム)肉がある。日本で味わえるのは北海道のジンギスカンと一部のレストランくらいだろうか。羊肉は臭みが苦手という人が多いが、ラム肉はマトン(成羊)肉と比べてくせがない。
日本の実家が羊農家だという知人から以前、日本で羊肉が根付かないのは米国の「陰謀」であるとの話を聞いた。第二次世界大戦後、米国が同国産牛肉を日本に売りたいがために、「羊肉は臭い」とのイメージをわざと流布したのだという。
話の真偽は分からないが、イメージが重視される日本で「臭い肉」のレッテルは致命的だ。味は保証済みなのに。日豪の経済連携協定(EPA)で羊肉は関税撤廃の対象でもある。オーストラリアでは販促の一環で有名人の「ラム肉大使」が活躍しているが、凡人の自分で良ければ立候補したい。(葉羽)
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