胃袋でCO2削減?

オーストラリア人の約5%は菜食主義者で、年々その数が増えているという。動物愛護家はもちろん、最近は食肉生産が環境に及ぼす悪影響を懸念し、環境保護を目的に肉を避ける人が出てきているそうだ。

英国の富豪リチャード・ブランソン氏も牛肉を食べることを止めたが、その理由の一つとして環境破壊を挙げている。ある調査によると、温室効果ガスの15~18%は畜産を含む農業が排出源。単独の人間の活動としては、家畜の飼育以上に地球に影響を与えるものはないという。

だからといって肉を諦めれば単純に温暖化が防げるというわけではないが、世界人口が100億人に達した際に必要な家畜数が1000億頭とのデータを見ると、目がくらむ。夏が来てオージーの国民食バーベキューがおいしい季節だが、今年は肉を焼きながら考え込んでしまうことが増えそうだ。(葉羽)

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