ラーメン考@メルボルン

3年ぶりに取材で訪れたメルボルン。活気が戻ってきた街で、ひと際目に付いたのがラーメン屋。シドニーではラーメン戦争が勃発して久しいが、なかなかどうして、メルボルンでも多くの行列店ができていた。

知人お勧めの一店に入ると、カウンター席のみで、割り箸と水差し。いかにも日本風な造りで、清潔感に溢れている。メニューの一番上にあった豚骨ラーメンを注文した。

オーナーと話すと彼は日本人でもオーストラリア育ち。厨房で働く店員は欧州出身ばかり。調理主任はスペイン人なので、ロブスター入りやトマト味ラーメンも、人気上昇中とのこと。だが、一番の自慢は中国風の白湯(パイタン)なのだと。

出てきた豚骨ラーメンは、もはや日本の福岡発祥のあの味ではなく、世界中の食文化がブレンドされた、複雑で奥深い味わいがした。(尋助)

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