エディブル・フラワー
シドニーのファーマーズマーケットではエディブル・フラワー(食用花)が販売されていた。カラフルな小ぶりの花の詰め合わせで、パンジーやビオラなど、知っている花も入っていた。消費期限はとても短いが、とにかくきれいだった。
パンケーキにハチミツを垂らしてその上に添えてみたり、ゼリーの中に入れてみた。見た目は非常に美しく、行ったことこともないのに東京・代官山のカフェに出てきそうだと感じた。
だがひと口食べて驚いた。毒性のない花を用い、農薬を使わずに育てて食べられるようにしてあるだけで、おいしいわけではない。苦みが残り、食感も不思議で、草を食べているようだった。
しかし一方で、エディブル・フラワーはビタミンやミネラルなどを多く含むため、野菜と同じ食材として捉え、食べる人が増えてきているようだ。彩りあざやかな食卓の癒しになるだけでなく、栄養素も兼ね備えていたとは、なんと優れた食材だと感心した。(弥生)
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