湖城の窓から「心配は続く」
本誌は毎号オーストラリアとニュージーランドの主要農畜産地域の降水量グラフを掲載しています。今週号の19ページをご覧いただくと、ニューサウスウェールズ州とビクトリア州の10月の降水量が、平均を大きく超えていたことが一目瞭然です。
オーストラリアでは今年1月以降、全国で合計40件以上の自然災害が発生し、全体の半分を超える280カ所の自治体が被害を報告しています。それら自治体の人口は1,600万人を超え、総人口の62%に達しました。
豪気象庁は、大雨の一因のラニーニャ現象が、来年2月には平常の状態に戻るという予想を発表しました。しかしそれまでの3カ月は、以前の予報よりは雨の可能性が減ったとはいえ、依然として例年以上の雨が降るという予想です。
今年2月から3月にかけて、クイーンズランド州を中心に洪水が発生したことは記憶に新しいですが、この影響でレタスなどの供給が減少し、スーパーの棚が空になったのは6月のことです。
10月から現在も続く洪水の影響も、心配が拭えるのはしばらく後になりそうです。
投稿者プロフィール
最新の投稿
FROM OCEANIA TO JAPAN2025年10月9日第519品 スナック・ブランズ・オーストラリアのジャンピーズ
豪主要農畜産地域の降水量2025年10月9日豪主要農畜産地域の降水量 10月2日~8日
編集長コラム「オセアニア農業の歩み」2025年10月9日オセアニア農業の歩み「オーガニック農法の課題」
ことの葉2025年10月9日ことの葉「コンビニのおにぎり」