ゆかりがゆく「揺れるオージービーフ」
インフレや金利上昇により、新型コロナ後にせっかく急回復していた消費者支出がまた減速していたことは知っていました。ただ、今週の弊紙で報じたように、世界市場だけでなくオーストラリア国内での牛肉需要に一気にブレーキがかかったことは意外でした。
オーストラリア人といえば、自宅の庭にバーベキュー器具を構えて週末には青空の下ステーキやソーセージを焼いて食べるのがもはや文化と言えますが、政府が繰り返しこの先の厳しい経済状況について警告を発していることもあり、不動のアイコン、オージービーフにもかなりの影響が及んでいるようです。そういえばわが家でも、以前にも増して豚ひき肉の出番が増えたような。
これに加えて、今週中国の禁輸のうわさが飛び込んできたので、牛肉業界としては弱り目にたたり目状態だったかもしれません。
ただ、日系の業界関係者に話を聞くと、足元では労働者不足による加工能力の縮小が大きな課題の一つで、食肉処理の複雑さゆえ自動化の波も届かず、戦々恐々としているとのこと。中国のごたごたの前には既に、口蹄疫やランピースキン病など伝染病の脅威も高まっており、サプライチェーン(調達・供給網)の混乱も継続。底堅い印象のあった牛肉産業ですが、ここへきて不安定な環境に置かれているようです。(ゆかり)
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