第2品 べジマイト
オーストラリアの「国民食」といえば、パンに塗るスプレッドのべジマイト(Vegimite)です。チョコレートのようで一見甘そうですが、実は正反対。知らずに食べると思わず顔をしかめてしまうほどの塩辛さが特徴です。
べジマイトの歴史は90年以上。オーストラリアのフレッド・ウォーカー・カンパニーが1922年、ビール醸造副産物であるイースト菌抽出物を使ったスプレッドの開発を研究者に命じたことが始まりです。公募で集まった名前から、同社経営者の娘がべジマイトを選び、翌年に発売されたのだとか。
ビタミンB類が豊富な発酵食品で、日本の納豆とも比較されます。オージーでも苦手な人がいますので、その点も納豆と似ていますね。トーストに半熟卵と混ぜて食べるのが、初心者向けだそうです。
現在は減塩タイプ、チーズ味、使いやすいチューブ入りなどもあります。小さめ150グラムの瓶入りで、小売価格は約3.25豪ドル(1豪ドル=約92円、価格は調査時点)です。
べジマイトはオーストラリアを代表するブランドですが、現在は米食品大手モンデリーズ・インターナショナル(旧クラフトフーズ)の傘下にあります。寂しい気もしますが、オージーはあまり気にしてないようです。(葉羽)
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