第5回 Kamilaroi Highway編

1.今回紹介する道
カミラロイ ハイウエー(Kamilaroi Highway)
第3回でリバプール平原の入り口であるウイロー・ツリー(Willow Tree)を紹介したが、今回はそこから北西に進むカミラロイハイウェーを紹介したい。
2.私が走ったルート
ニューイングランドハイウエー上のウイロ−・ツリーから本道に入った後、道なりを北西に進みクイリンディ(Quirindi)、ガネダ(Gunnedah)を通過し、ナラブライ(Narrabri)まで走行した。
(1)ウイロ−・ツリーからガネダまで
肥沃なリバプール平原は、東の大分水嶺、南のリバプール山脈に囲まれているが、カミラロイハイウエーはその平原の中を通っている。麦類を中心とした栽培風景を見るのには、本道(クイリンディからガネダの間)西側から西へ延びる枝道(未舗装道路も含む)に入ると、公道からも間近に作物を見ることができるので作物生育観察には都合が良い。広大なほ場の周りを1時間ほどドライブしてみると、明らかに日本と規模が違うその大きさを実感できる。麦の収穫時期(11月あたり)には、大型収穫機械が轟音と粉塵を巻き上げながら収穫作業を行っている。

(2)ガネダからボガブライへ
ガネダは、本道とオクスリー(Oxley)・ハイウエーが交差する町であり穀物や農業資材等の集積地でもある町である。また、ここから先は、ナモイ(Namoi)川流水域かんがい地域となっており、かんがいによる穀物・綿花栽培が行われている。このような乾燥した内陸地は元来、水不足により農業に適さない地域である。しかし、現在、大規模に農業ができるのは、上流域にキーピット(Keepit)ダムやスプリットロック(Split Rock) ダムなどができて水供給をコントロールできるようになったからである。
ガネダより先には、石炭鉱山として有名なボガブライがある。ボカブライは炭鉱と農業が併存する地域で、開発と環境保全に揺れる町でもある。なお、ボガブライで採られた石炭は鉄道輸送で南東に位置するニューカッスル港まで輸送されるが、同じ路線で小麦等穀物も同様に鉄道輸送される。鉄道輸送インフラは鉱業のみならず農業も同様に重要である。ボガブライより先にあるナラブライの線路で東部州最大の穀物会社であるグレインコープ社のロゴが付いた機関車が石炭運搬貨車をつけている列車を見ることができた。

(3)ナラブライのかんがい農業
ナラブライ周辺の農業の特徴としては、大規模かんがい施設を伴った綿花や小麦の栽培を行っているところである。綿花と言えば発展途上国の農産物というイメージがある方もいるかもしれないが、豪州の綿花は、品質が良好で単位面積当たり収穫量が大きいという。そのため、豪州における重要な農産物の一つに位置づけられ、豪州産綿は日本にも輸出されている。

3.実際に走って
カミラロイハイウエーは、リバプール平原、ナモミ川流水域かんがい地域等農業上重要な地域を通っている道路である。また、同地域の農産物(小麦、大麦、ソバ、豆類、綿花)などは日本にも輸出されており、日本とも繋がりのある地域であり感慨深い。
投稿者プロフィール
最新の投稿
企画・特集2019年7月19日パースで暮らす 最終回
企画・特集2019年6月21日第44回 オーストラリアで料理、計量について知っておきたいこと
企画・特集2019年5月17日第43回 海外にいても、ゴマは家庭料理の必需品─いりごまの作り方
企画・特集2019年4月18日第42回 ココナッツオイルで甘辛焼きうどん


