第497品 アーノッツのジャッツ

赤い箱が目印

日本でクラッカーといえば、米モンデリーズの「リッツ(RITZ)」を思い浮かべる人が多いかもしれません。オーストラリアのスーパーマーケットでは今でこそさまざまな種類のクラッカーが出回っていますが、その中でも不動の人気を誇る超ロングセラーが、今回紹介する「ジャッツ(JATZ)」です。

ジャッツを製造するのは、ティムタムの製造元で有名なアーノッツ(Arnott’s)です。国内産の小麦を100%使用し、70年間同じ手法で、オーブンで焼き上げています。クラッカーには色々な種類がありますが、ジャッツはリッツと同じオイルスプレータイプ。クラッカーの表面に植物性のオイルがコーティングしてあるので、コクがありしっとり。よくある「口の中の水分を全部持っていかれる」系のぱさついた食感はありません。ただ、ソーダタイプと呼ばれる重曹を使用して膨らませオイルを使用しないシンプルなプレーンクラッカーと比べると、カロリーが高いので注意が必要です。

個人的にはジャッツの方がリッツよりも甘さ控えめで、チーズやディップソースなどしょっぱい系の組み合わせがよく合うと感じます。値段は1箱225グラムと大容量で4豪ドル(1豪ドル=約91円、価格は調査当時)。実は、病院の手術後などに配られるスナックの1つもこのジャッツ。手軽にカロリー補給ができるので重宝されているようです。ちなみにオーストラリアでは、クラッカーのことをビスケットと言う人もいます。必ずしもあの甘いビスケットを指すわけではないのでご注意を。(岩下)

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