湖城の窓から「どう見る?豪穀物業界」
トランプ米政権が示した関税政策の影響に関し、オーストラリア農業界の一大産業である穀物業界でもさまざまな見方が飛び交っています。
穀物情報会社のラックストックは今週、そうした状況に対し「関税問題に目を奪われがちだが、穀物取引環境の主要な決定要素である生産状況や市場の需要により一層注視すべき」と指摘しました。
オーストラリアの穀物業界は、ここ数年さまざまな国内外の動きに翻弄されてきました。中国との関係悪化により大麦輸出が停止し輸出市場の多様化を余儀なくされたり、貨物船の減少を始めとした新型コロナウイルスのパンデミック(国際的流行)による物流の混乱、国内の気候不順による不安定な生産状況などの影響を受けたりしています。さらにはサプライチェーンの不備が産業としての信頼性を損ない、成長のボトルネックだとの指摘も長く聞かれてきました。
さて今週付のウェルスは第698号となりました。来月4日に予定している第700記念号では、オーストラリア最大の穀物輸出企業CBHグループのトップ2人に、生産状況はもちろん、トランプ関税を巡る動き、サプライチェーン対応、日本市場や中国市場との関係性などを聞いたインタビューをお届けします。ご期待ください。(編集長)
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