ことの葉「朝は街へ出よう」

日本では、旅の楽しみの1つに朝食ビュッフェが挙げられる。食へのこだわりが強い日本人にアピールすべく、ホテル業界では朝食のクオリティーで差別化を図る動きが活発だ。ホテルごとに工夫を凝らし、単なる宿泊施設としてではなく「朝食のために泊まりたい」と思わせるプランが増えている。

オーストラリアでシドニー、メルボルン、パースと3つの都市のホテルに宿泊した。朝、ビュッフェ会場へ向かうと、どのホテルでもメニューは決まってスクランブルエッグとミネストローネ、追加にベイクドベジタブル。日本のように地元の特産品を活かした料理はない。

今日のメニューは何かと、期待に胸を躍らせながら毎朝起きていただけに残念だった。結局、毎朝代り映えのない朝食を黙々と食べた。次回からオーストラリアで気持ちよく朝を迎えるためには、朝食ビュッフェを付けないで、街へ出ることが秘訣だ。(銀時)

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