ことの葉「リサイクル社会考」
我が家では食べカスになった魚や肉の骨は、必ず飼い犬のエサにしている。飼い犬は当然ペットフードも食べるが、骨に見せる旺盛な食欲はペットフードどころではない。
先日、50センチはあろうかという大きくて新鮮なシマアジを市場で買ってきてさばき、大量の刺身にした。その時に同じく大量の骨やヒレが残された。それらはスープのダシにもなったが、だしガラは捨てずに飼い犬のエサに。手を使えないのにバリバリ食べる我が犬の姿を見ていて、あることを思っていた。
それらは通常、どの家庭もレストランも生ごみとして捨てるはずだ。通常燃やされて灰になり、悪名高い二酸化炭素が排出される。であるなら、家庭で出る生ごみをペット用のエサにその場で加工できないか。
生ごみ加工機をキッチンに据え付ければいい。すると、燃やさずに犬のエサになり、糞になり、それもコンポストで堆肥にすれば、食物連鎖やリサイクルが実にうまくいく社会ができあがるのに――。
思いを実現するにはどうすべきか。そんなことを考えながら、太い骨と格闘している犬を眺めていた。(西嵐)
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