レシピ本考
オーストラリアでベストセラーになっている在豪日系人ナギ・マエハシさんのレシピ本「Dinner」が自宅にあった。どうも料理好きの娘が誕生日プレゼントでもらったらしい。
レシピ本としては分厚くて、ふんだんに写真が盛り込まれた作りになっており、和食と洋食のフュージョンメニューがたくさん載っている。ページをめくっていて気付くのは、日本文化と、西洋文化のレシピ本に関する違いが垣間見えることだ。料理の完成写真と作り方が載っているのは同じだが、日本のレシピ本なら淡々とメニューが紹介されているのに対して、この本には料理と関係がない、著者と飼い犬が戯れる写真なども多くあり、さながらマエハシさんの写真集のような趣もある。
しかし肝心なのは、紹介されたメニューが美味しく作れるかどうか。オーストラリアでも和食ブームが続いているが、どの程度オーセンティックな和食が紹介されているのかは関心がある。それは、娘の作った料理を食べてから判断したい。(西嵐)
投稿者プロフィール
最新の投稿
- 多様化する食のかたち-フードトレンド・リポート-2024年6月21日第13回 プラントベース・ドキュメンタリーシリーズ「Eating Plants」
- 企画・特集2024年6月21日第453品 ミューレ・タスマニアのフィッシュチャウダーとエビのビスク
- 湖城の窓から2024年6月21日湖城の窓から「実証の時」
- 企画・特集2024年6月21日フレッシュ&クリーン