湖城の窓から「豪企業はどこに?」
今回は、オーストラリアの綿加工最大手ナモイの買収について取り上げました。この買収でオーストラリアの綿花がメジャーの流通網に乗り、販売機会の増加が期待されますが、一方で国内産業としてはコモディティーの1次供給に限定されるだけでなく、外資に牛耳られ意思決定には国内事情以外の要素が含まれるという懸念も生じています。
こうした構図は酪農業などでもみられ、かつては国内協同組合が主力だった乳加工業界は、現在はニュージーランドのフォンテラやカナダのサプート、フランスのラクタリスなどが大きな存在感を示しています。外資系企業が本国の顔色を見ながら経営することが、オーストラリアの牛乳生産量が一向に増えない遠因になっている、との指摘もあります。
一方、連邦政府と西オーストラリア(WA)州政府が厳しい論争を繰り広げている生体羊の海上輸出禁止問題。WA州は国内の羊産業の衰退につながると主張していますが、連邦政府は原料としての羊の輸出を停止し、加工を国内で行うことで地元産業が付加価値を付けて輸出することが可能としています。
ワット農相によると、すでに食肉加工業界は賛同し事業拡大の意向を示しているとされますが、その例に挙げた企業ミネルバがブラジル系だというのは何ともさみしい話です。(編集長)
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