湖城の窓から「番犬」
筆者の自宅近くのハードウエア販売店バニングスが移転し、空き店舗に大手小売ウールワースの入居が決まりました。消費者としては便利になりうれしいですが、直線距離200メートルほどの独立系スーパーIGAは、戦々恐々としているのではと思います。
そんな中、キャンベラ近くのキャラバーで、ウールワースによるIGAの店舗買収に、豪自由競争・消費者委員会(ACCC)が待ったをかけました。地元住民が地域内外の小売店をどのくらいの頻度で訪れ、いくら費やしたかを調査し、最終的に競争が減退するという判断を下したのです。
キャラバー周辺にはすでにウールワースが2店舗あり、IGAのほかにアルディーが2店舗と、コールズも1店舗あります。一見食品小売店は多いように見えますが、ACCCが問題視したのはその構成です。ウールワースのシェアが半分となることも大きいですが、IGAの消滅で独立系のスーパーがなくなることが指摘されました。ACCCのキャスゴッドリーブ委員長は「キャラバーのIGAは他と異なる商品構成で、違うプロモーションを展開している」と指摘し、「(IGAは)地元に意思決定機能があり、地域顧客の嗜好を捉え能動的に競争している」とコメントしました。
航空市場の混乱の是正勧告をしたり、石炭の品質検査の不正をただしたりと大きな仕事をするACCCですが、こうした一地方にまで目を光らせるとは、さすが「The Watchdog(番犬)」とされる所以です。消費者としては心強い限りと言えるでしょう。(編集長)
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