通のフリ
息子の誕生日に近所の中国料理店にランチに行った。体育館ほどの広さがある大きな店だが閑散とし、客はわが家を含め3組だけ。中国系の年配ウエーターも所在なげな顔つきだ。
北京ダックを食べたことのない息子のために注文すると、そのウエーターは「ボディーはどうする?」と聞いてくる。息子の手前、詳しいふりをしていたが実は筆者も食べ慣れていない。アヒルのボディー? どう調理するか見当もつかない。
するとウエーター、炒飯か野菜炒めが食べやすいと助け舟を出してきた。「じゃあそれで」と言うのも初心者っぽく、見栄を張ると、次に素焼きが提案され、そちらに決めた。
運ばれてきたアヒルのボディーの素焼き、独特の油っこさで好みではなかった。しかしその食べ方は通好みだったらしい。ウエーターは頼んでもいない中国酒を持ってきて、しきりに勧めてくる。ラベルも貼っていないその酒は、確かにまろやかでうまかった。(尋助)
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