季節のしらせ
日本には食品の「季節限定モノ」がある。抹茶スイーツ、月見バーガー、雪苺娘(ゆきいちご)など人気商品は定番化され、季節の訪れをしらせてくれる。夏季限定マンゴーパフェの販売終了が近いと聞くと、もう夏も終わりかと寂しくなり、最後に一度食べておこうとコンビニに足を運んだものだ。
マーケティングと分かっていてもあらがい難いこの文言、オーストラリアのスーパーではあまり見かけない。季節商品は旬の食材より、イースターなどの行事に関連していることが多く、限定とうたう必要がないというのもある。
この地でこうした行事に縁のない筆者に季節の移ろいを教えてくれるのは、スーパーの果物くらいだ。ただこちらの果物は大味で、旬といえど品質に波があり、消費者には最盛期が分かりにくいのも事実。「最後にもう一度食べておこう」のタイミングがつかめぬまま、食欲の秋は過ぎていく。(猫山)
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