第16尾 「ホウボウ(Red Gurnard)」
日本で高級魚に分類されるホウボウが、オーストラリアの市場でも買えるとは思わなかったので、最初は目を疑ったものでした。比較的温かい海水の砂泥地に生息する魚です。振り袖のようなヒレを持ち、非常に特徴的な外観なのですぐに見分けられますが、オーストラリアで売られるものはきれいな赤色をしています。

赤い着物に黒い振り袖を身に付けたような特徴的な風貌。味も美味しい魚です
ホウボウは見かけによらず、刺身にすると非常に美味しいので、昔から上流階級が食べる高級魚だったようですが、近年は日本では値段もそれほど高くないようです。大きさは、最大せいぜい40センチくらいです。
もし新鮮なホウボウが手に入ったら、まずは刺身にすべきでしょう。鱗も取りやすいです。大きな頭にしては、刺身として食べられる身はさほど多くはないですが、脂が乗った刺身はうまみも歯ごたえもあり、箸が進みます。
また鯛(たい)のように、アラは味噌味ベースのだし汁にすると上品な味になりますし、カワハギのように肝も美味しいので、肝醤油にするとさらに食卓が彩られます。煮付けや唐揚げ、ムニエルなど、いろいろな料理に合うのが嬉しい魚です。(西原哲也)
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