羊毛市場、やや軟化して年度を終了
2020/21年度の締めくくりとなった先週のオーストラリア羊毛市場は、ベンチマークであるオーストラリア羊毛取引所(Australian Wool Exchange、AWEX)の東部市場価格指標(EMI)が、シーズン最高値を付けた前週から1キログラム当たり0.45豪ドル下落し、14.23豪ドル(1豪ドル=約84円)で取引を終えた。
NZの第1次産業輸出、22年度に回復へ
ニュージーランド(NZ)政府は、第一次産業の輸出高について、今年度(20年7月から21年6月)は1.1%減の470億NZドル(1NZドル=約77円)となった後、2021/22年度には3.4%増加し過去最高の491億NZドルに達するとの見通しを発表した。
本年度の農業生産高、過去最高の663億$予想
オーストラリア農業資源経済・科学局(ABARES)はこのほど、2020/21年度(20年7月~21年6月)の農業生産高が過去最高となる663億豪ドル(1豪ドル=約85円)に達するとの見通しを明らかにした。
あのブランドが豪産羊毛使用停止、動物福祉で
ドイツのスポーツ衣料大手プーマは、ハエウジ病対策として羊の臀部(でんぶ)の皮膚を麻酔なしで切除するミュールジングを施した羊からとれたオーストラリア産羊毛の使用を、2025年までに中止する方針を固めた。
NZウールグリース需要急上昇、 新型コロナで
羊毛の精練過程の副産物であるウールグリース(ラノリン、皮脂分泌物)への需要が高まり、ニュージーランド(NZ)に大きな利益をもたらしているという。
豪中関係悪化、羊肉輸出再開に暗雲
中国国家発展改革委員会(発改委)が6日、オーストラリアとの「戦略経済対話」の枠組みに基づいて行われるすべての活動を無期限停止すると発表したことで、中国が輸入を差し止めている羊肉加工のオーストラリアン・ラム・カンパニー(ALC)や同業JBSオーストラリア(豪JBS)の輸出再開が遠のいたという見方が広がっている。