牛乳生産量なぜ伸び悩み?業界が原因分析
2020/21年の気候条件は良好で近年のベストシーズンの一つであるにもかかわらず、オーストラリアの牛乳生産量が0.7%増にとどまっていることから、酪農家や業界関係者らは原因の分析を急いでいる。
乳製品の高値続く、販売チャネルの正常化で
農業銀行ラボバンクの最新のグローバル・デアリー・リポートによると、乳製品の世界市場は、市場のファンダメンタルズ(基礎的条件)が「比較的中立」であるにもかかわらず、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による販売チャネルの歪みがゆっくりと正常化していることから、過去3カ月間、高値が続いている。
本年度の農業生産高、過去最高の663億$予想
オーストラリア農業資源経済・科学局(ABARES)はこのほど、2020/21年度(20年7月~21年6月)の農業生産高が過去最高となる663億豪ドル(1豪ドル=約85円)に達するとの見通しを明らかにした。
乳価GDT、新シーズン続落
NZのフォンテラが運営するオンライン競売システム「グローバル・デアリー・トレード(GDT)」で15日、今シーズンで2回目の競売が行われGDT価格指数は前回から1.3%下落した。
ベストン、ラクトフェリン製造拡大完了
上場食材販売卸ベストン・グローバル・フードは、牛乳中に含まれるタンパク質で、細菌やウイルスなどさまざまな病原体からの感染を予防する「ラクトフェリン」の製造工場の拡張工事が完成したと発表した。
中国酪農大手、問題農場を手放し豪法人の手に
オーストラリア最大級の酪農場経営者で、中国系のバン・デアリー(Van Dairy)が、タスマニア(TAS)州北西部に保有していた22カ所の酪農場を、メルボルンを拠点とする資産管理会社プライムバリューに売却することが分かった。
ディーキン大、 酪農業界の水素利用を研究
オーストラリア・ビクトリア(VIC)州のディーキン大学の水素研究センター「Hycel」は、オーストラリアと南米ウルグアイの酪農業界における水素の広範な利用について調査を行う。