NZフォンテラ、乳価の回復が視野に
ニュージーランド(NZ)の乳業最大手フォンテラが、オーストラリアで契約する酪農業者に対し、年内の復活は見込めないが、持続可能な価格の回復が視野に入ったと述べた。
NZウエストランド、昨季支払いは採算割れ
ニュージーランド(NZ)で2番目に規模の大きい酪農組合ウエストランド・ミルク・プロダクツは28日、今年5月までの昨シーズン(2015/16年)の農家に支払う生産者乳価が、最終的に固形乳1キログラム当たり3.87NZドル(1NZドル=約73円)になったことを明らかにした。
NZフォンテラ、事業強化で65%増益
ニュージーランド(NZ)の乳業最大手フォンテラは22日、2015/16年度通期(15年8月~16年7月)決算を発表し、純利益が8億3,400万NZドル(1NZドル=約74円)と、前年度から65%増加したことを明らかにした。
A2牛乳訴訟、ライオンが反訴
キリンホールディングスのオーストラリア子会社の醸造・乳製品大手ライオンが牛乳ブランドの商品ラベルに「自然にA2プロテインを含む(Naturally contains A2 protein)」と表記しているのは消費者に誤解を与える行為で、消費者法に違反しているとして、ニュージーランド(NZ)の乳業a2ミルク・カンパニーがライオンに対し、同表記の使用禁止と賠償金の支払いを求めている裁判の審理がこのほど、オーストラリア連邦裁判所で行われた。
ミッドフィールドの牛乳加工場、全量輸出へ
ビクトリア(VIC)の食肉会社ミッドフィールド・グループは、フランスの商品取引会社ルイ・ドレフュスのパートナーシップによる、南オーストラリア州ペノーラで建設中の牛乳加工場が計画通りに進行した場合、全量が米国と中東、南アジア向けに輸出され、年間で数千万豪ドルの収入がもたらされる見通しであることを明らかにした。
豪乳業MG、生産者乳価を引き上げ
オーストラリア最大の乳業組合マレー・ゴールバーン(MG)はこのほど、7~9月の酪農家に支払うオープニング生産者乳価を、固形乳1キログラム当たり4.46豪ドル(1豪ドル=約77円)とし、6月28日に示していた同4.31豪ドルから0.15豪ドル引き上げた。
VFFのPB牛乳販売、業界団体は冷淡
オーストラリアのビクトリア(VIC)州農業者連盟(VFF)のプライベートブランド(PB)「ファーマーズ・ファンド」の牛乳が先ごろ、スーパーマーケット大手コールズの店舗で販売を開始したことについて、VIC州の酪農業を代表する団体であるユナイテッド・デアリーファームズ・オブ・ビクトリア(UDV)が距離を置いた態度を示していることが分かった。
NZ酪農団体、カナダの保護貿易主義を批判
ニュージーランド(NZ)酪農産業協会(DCANZ)はこのほど、カナダが乳製品の保護貿易主義を強めているとして、米国、オーストラリア、欧州連合(EU)、メキシコの酪農団体と共同で、各国の貿易相に対し、今後もカナダが保護貿易主義を継続する場合には、世界貿易機関(WTO)の紛争解決手続きを取るよう求める書簡を送った。
酪農家支援のPB牛乳、コールズが発売
オーストラリアのスーパーマーケット2位コールズが今週、乳業大手の支払価格引き下げによる収入減に直面する酪農家支援を目的に、新たなプライベートブランド(PB)の牛乳商品を発売した。