第190回 国家は人口をどう増やすべきか(2)
さて、9月1日付の前回(第189回)で、40年後のオーストラリアの人口見通しを見てきた。では一方で、日本の40年後の人口はどうなっているのだろうか。内閣府の高齢社会白書(令和5年版)や総務省などの調査を基に予測を挙げてみ […]
第189回 国家は人口をどう増やすべきか(1)
オーストラリア財務省がこのほど発表した第6次世代間報告書(IGR)に注目している。これは、人口動態による国内経済や財政への今後40年の長期的影響を予測したもので、通常5年おきに発表されている。政府は毎年これを基に新年度財 […]
第188回 左傾化するオーストラリア
中国が、米国主導の対中包囲網からオーストラリアやニュージーランド(NZ)を引き離し、環太平洋連携協定(TPP)入りを進めるため両国を自国側に引き寄せようとしている。今回NZのヒプキンス首相が訪中したことで、オーストラリア […]
第186回 ソロモン諸島が南太平洋の中心になる日
ソロモン諸島が近年、大国間の外交戦にもまれている。同国は、オーストラリアやニュージーランドの警察部隊が駐留して治安維持をまかなってきたが、最近は中国がソロモン政府首脳に触手を伸ばしており、それが西側諸国に警戒感を抱かせて […]
第185回 2つの違和感
オーストラリアではこの1週間、どのメディアを見ても原子力潜水艦のニュースでもちきりだった。オーストラリアと米国、英国の3カ国首脳が、安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」に関する詳細な計画を発表したことだ。筆者はこれら […]
第184回 大使の役割とは
2000年代半ばに、当時筆者が駐在していた香港で、日本の内閣安全保障室長を務めた故・佐々淳行氏の大規模な講演会があったのを覚えている。その質疑応答で、佐々氏は「外国の大使に赴任した日本の外交官は、国益を省みず、赴任国にへ […]
第183回 日本の青果はなぜ豪州に輸出できないのか
近年の海外での和食ブームで、昨年通年の日本の海外向け農産物・加工食品輸出は1兆4,148億円と、過去最高を更新したという。日本政府はそれを2025年に2兆円、30年までに5兆円とする目標を掲げるなど、輸出拡大への鼻息は荒 […]
第182回 中国の筋書きと演出
オーストラリアのウォン外相と中国の王毅国務委員兼外相が21日に公式に北京で会談し、両国は冷え込んでいた両国関係の改善に向けてかじを切った。だが、中国国営メディアのチャイナデイリーなどが今回の会談に対して好意的な論調を示し […]
第181回 豪州メディアの言論文化
オーストラリア上院議会でこのほど、公共放送ABCのデビッド・アンダーソン社長を招いた聴聞委員会が開かれた。そこで自由党議員が、ABCの労働党寄りの政治バイアスについてやり玉に挙げていた。その際の議論は、この国の言論文化を […]