第99品 「マニングバレーのフリーレンジ・エッグ」
オーストラリアの家庭では日本と異なり卵を常温保存することが多いようで、賞味期限の長い卵は、肉などのタンパク源より便利な常備食品という感覚で食べられているようです。近年、屋外での放し飼いの鶏が産む卵を指す「フリーレンジ・エッグ」の需要は特に高まっており、スーパーマーケットの卵売り場の半分近くを占めています。

卵のサイズにより異なる色のパッケージが目印
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州に養鶏場を持つ「マニングバレー(Manning Valley)・フリーレンジ・エッグス」は、その名の通りフリーレンジの卵のみを扱うブランドで、NSW州や首都圏特別区(ACT)の大手スーパーで販売されています。マニングバレーの養鶏場では、鶏は1羽当たり1平方メートルの飼育環境の中で主に牧草を食べて育つそうで、動物へのストレスを減らすことで高品質の卵を生産しているそうです。
XLサイズ12個入り(700グラム)で6.35豪ドル(1豪ドル=約86円、価格は調査当時)ほどと、専用ケージの中で飼育された他社のケージド・エッグより少し高めですが、卵を割ると、鮮度のせいもあってか色の濃い黄身はふっくらとつややかで、味も濃厚。生産環境の水や空気の汚染にも配慮し、持続可能な農業を目指しているそうです。(三葉)
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