種が欲しい
パプアニューギニアで暮らしていたころ、当地でもドリアンが食べられるのを耳にした。国立農業試験所(NARI)に行けば手に入るという。NARIに行くと、ドリアンだけでなく、ランブータンやマンゴスチンなどもあった。それぞれたくさん買って、間借りしていた家の住人と分け合った。
同居人たちは、ランブータンやマンゴスチンは喜んで口にしたが、ドリアンは慣れてないようで口にもしなかった。しかし、一緒に食べていた若者が、それら果物だけでなく、彼らが顔を背けたドリアンの種までも欲しいという。聞けば、種を育てて実をつけた時にマーケットで売りたいという。そういえば、パイナップルを買った時も、葉っぱを要求された。これもちゃんと植えれば、パイナップルの実を付ける。
こちらで果物を買っても、種と葉を捨てざるを得ないだけに、土地とよい生育環境を持つ彼らの世界がうらやましい。(頼徳)
投稿者プロフィール
最新の投稿
アグリ&フードTECH最前線2021年9月24日番外編 インドネシア、アグリテック急成長続く 農家の生産から資金調達支援まで、タニハブCEOに聞く
企画・特集2016年6月3日マカダミアナッツ考
企画・特集2016年6月3日第42品 ザ・ジュース・ラボのライブワイヤ
林業2016年6月3日ベトナム向けカンボジア産木材輸出、2年で8倍に