マンゴー
マンゴーを初めて食べたときのおいしさが忘れられず、いつか好きなだけマンゴーを食べたいと思い続けていた。パプアニューギニアを訪れて、鈴なりになるマンゴーを見た時、自分の願いがかなうと確信した。
さっそくマーケットで買い、近所の人からもらい、毎日マンゴーを食べ続けたある日、突然の発熱に見舞われた。パプアにはマラリア蚊がいる。とうとうマラリアにかかったのかと治療薬を飲んだが、一向に良くならない。
そんな自分を見て、近所のおばさんが「マンゴーをたくさん食べたんじゃない?」と言う。彼女によると、自分の症状は単にマンゴーの食べ過ぎらしい。マンゴーが村に溢れる季節になると、マンゴーを食べ過ぎた子供は熱を出して風邪のような症状を見せるとか。後で調べると、マンゴーはウルシ科の植物で、刺激の強い果物ということだ。「うまいものには毒がある」という言葉を改めて思い出した。(頼徳)
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