ことの葉「おいしくないゼリー」

例えば非常食や宇宙食など、家庭やレストランなどで食べることを想定されていない「特殊用途食品」は、どうしても「栄養保持」や「長期保存」といった側面を重視して、「味」は二の次にならざるを得ないものかもしれない。

だがそうした加工食品でも、日本のメーカーの商品は「味」にもこだわっているのだな、とあらためて気づいたことがあった。スポーツなどの際に手軽に栄養補給することのできるオーストラリアブランドのゼリー状食品を食べる機会があった。ある山岳マラソンの最中に、休憩ポイントで配られていたためだ。

筆者も手に取って走りながら食べたが、とてもじゃないがおいしいとは言えない代物で、完食さえできなかった。これは食文化の違いとは言えないレベルに思えた。だがおそらく、栄養分や長期保存面の配慮は万全なのだろう。

日本のメーカーのこうした特殊用途食品で、まずくて食べられない商品などに出会ったことがない。そこで今回あらためて、日本のメーカーの商品研究の企業努力には頭が下がる思いがした。(西嵐)

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ウェルス編集部

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