オセアニア農業の歩み「セルフレジ普及の影」

今週は、小売店を狙った万引きなどの犯罪が増加しており、若者の倫理観も欠如していることを取り上げました。このような中、オーストラリアのスーパーマーケットの従業員の中には、万引きを目撃しても、犯人に対する罪悪感から告発せずに見逃してしまう人もいるようです。

日本でも小売業を取り巻く治安環境は複雑化しており、ドラッグストアでは、訪日外国人による万引きが深刻化しています。商品を持ち去り海外へ流す闇ルートがあるようで、医薬品や化粧品の窃盗事件が目立っています。警察庁が近年の被害を分析したところ、来日外国人が関与した1件当たりの被害額は8万8531円と、日本人が関与した事案と比べて8倍となっていました。

また、セルフレジの普及が進む中、全国万引犯罪防止機構によると、近年セルフレジを使った悪質な万引きが相次いでいます。被害は24時間営業の無人販売店でも起きています。人手不足に悩む小売業にとって、セルフレジや無人販売は業務効率化に貢献する一方で、不正利用への対策は急務となっています。(本田歩)

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ウェルス編集部

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